不動産の購入や賃貸を検討するお客様は、時間をかけて情報を集め、複数の物件や不動産会社を比較することも少なくありません。ポータルサイトから問い合わせをもらっても、その後のやり取りがメールや電話だけでは、“いつの間にか連絡が途切れてしまった”という経験はないでしょうか。
そこで活用したいのが「LINE公式アカウント」です。LINEは日常的に利用している人が多く、届いたメッセージに気づいてもらいやすいのが特徴です。お客様にとって使い慣れたツールだからこそ、継続的なコミュニケーションにも活用できます。
「LINE公式アカウントは知っているけれど、営業にどう活用すればよいかわからない」という方もいるでしょう。特別なシステムを新しく導入しなくても、LINE公式アカウントの機能を工夫して使うことで、追客や顧客対応の幅を広げられます。

本記事では、LINE公式アカウントの「友だち」を増やす方法から、個別対応で信頼関係を築く方法、不動産営業ならではの活用ポイントまでご紹介します。不動産営業職の方はもちろん、LINE公式アカウントでの発信方法の参考にしていただければ幸いです。

不動産営業ならではのLINE活用術・成功のポイント

LINE公式アカウントにはさまざまなメリットがありますが、特に不動産営業では、問い合わせ後の追客やお客様との関係づくりに活用しやすいツールです。ここでは、不動産営業と相性のよい3つのメリットをご紹介します。

新着物件などの情報に気づいてもらいやすい

LINEは、メッセージが届くとプッシュ通知で知らせることができるため、情報に気づいてもらいやすいのがメリットです。
不動産探しでは、新着物件や価格変更など、情報を届けるタイミングが重要になることがあります。お客様の希望条件に合う物件が出た際にLINEで知らせることで、情報をスピーディーに届けられます。
ただし、頻繁に配信するとブロックにつながる可能性もあります。「お客様にとって必要な情報か」を意識しながら、適切な頻度で配信することが大切です。

一人ひとりに合わせたコミュニケーションができる

不動産の購入や賃貸では、希望するエリアや予算、間取り、入居時期など、お客様によって条件が異なります。
LINEなら、チャットを通して一人ひとりの希望を確認しながら、条件に合った物件を提案したり、内見の日程を調整したりできます。普段から使い慣れているLINEだからこそ、お客様も気軽に質問や相談をしやすいでしょう。
こうしたやり取りを重ねることが、お客様との信頼関係づくりにもつながります。

友だち追加のハードルが低い

お客様と継続的な接点をつくりやすいことも、LINE公式アカウントのメリットです。
店頭ではQRコード、WebサイトやSNSでは友だち追加ボタンを利用することで、簡単に登録してもらえます。ポータルサイトから問い合わせがあったお客様にも、「今後の物件情報はLINEでも受け取れます」と案内しやすいでしょう。
不動産は、問い合わせをしたお客様がすぐに契約するとは限りません。気軽に登録できるLINEで接点をつくっておけば、その後も情報提供やフォローを続けやすくなります。

内見・来店につなげる「友だち」の増やし方

LINE公式アカウントを活用するには、まずお客様に友だち追加をしてもらう必要があります。大切なのは、「登録するとどのようなメリットがあるのか」を具体的に伝えることです。

店頭やモデルルームで声をかける

来店したお客様に「LINEでも物件情報をお送りします」と案内してみましょう。友だち追加用のQRコードを掲載したPOPを目につきやすい場所に設置しておくと、その場で登録してもらいやすくなります。

登録するメリットを用意する

「登録者限定で未公開物件をご案内」「新着物件をいち早くお知らせ」など、LINEで受け取れる情報を明確にします。不動産探しでは情報の早さが重要になるため、こうしたメリットは登録を後押しするきっかけになります。

SNSからLINEへの導線をつくる

InstagramやXで物件情報やエリアの魅力を発信している場合は、プロフィールなどからLINEへ誘導できるようにしておきましょう。投稿を見て興味を持ったユーザーと、その後もつながりやすくなります。

友だち追加広告を活用する

LINEの友だち追加広告を活用する方法もあります。自社の商圏やターゲットに合わせて広告を配信することで、新たな見込み客との接点をつくれます。

ポータルサイトから問い合わせがあった場合も、「今後の物件情報はLINEでもお送りできます」と一言添えてみましょう。最初の接点でLINEにつなげておくことで、その後も継続してコミュニケーションを取りやすくなります。

次に、LINEを使用したコミュニケーションの取り方についてみてみましょう。

個別チャット・セグメント配信で信頼関係を深める方法

友だちを増やしたら、次に意識したいのが「どのように関係を深めるか」です。一斉配信だけに頼るのではなく、お客様の状況に合わせたコミュニケーションを心がけましょう。

LINEチャットを活用する

内見の日程調整や質問への回答など、個別のやり取りにはLINEチャット(トークルーム)を活用しましょう。電話とは異なり、お客様が都合のよいタイミングでメッセージを確認・返信できるため、気軽にコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。
また、内見後のお礼や検討状況の確認、契約後の入居準備に関する案内など、検討段階に合わせたフォローにも活用できます。お客様の状況に応じて必要な情報を届けることで、無理に営業している印象を与えず、自然に関係を続けられるでしょう。

セグメント配信で必要な情報を届ける

セグメント配信とは、お客様を希望エリアや予算、購入時期などの属性や条件で分け、それぞれに合った情報を届ける方法です。
例えば、「〇〇エリアで物件を探している人」「半年以内に購入を検討している人」などに分けることで、よりニーズに合った情報を配信できます。
希望条件に合わない情報を何度も送ると、メッセージを読まれなくなったり、ブロックされたりする可能性があります。お客様にとって必要な情報を届けることを意識しましょう。

リッチメニューで導線を整える

リッチメニューとは、LINEのトーク画面下部に表示されるメニューのことです。「物件検索」「内見予約」「担当者に相談」など、よく利用する項目を設置しておくことで、お客様が必要な情報やサービスへスムーズにアクセスできます。
問い合わせまでの手間を減らせるため、内見予約や相談など、次の行動にもつなげやすくなるでしょう。

まとめ

LINE公式アカウントは、新しいお客様との接点をつくるだけでなく、問い合わせ後の関係を継続し、信頼を育てていくためにも活用できるツールです。
友だち追加の導線を整え、トークルームやセグメント配信、リッチメニューなどを組み合わせれば、お客様の状況に合わせたフォローがしやすくなります。
不動産営業では、すぐに成約につながらないお客様との関係をどのように続けていくかも重要です。まずは「物件情報をLINEでも送る」「内見後のお礼をLINEで伝える」など、取り入れやすいところから始めてみましょう。
お客様にとって便利で心地よいコミュニケーションを意識しながら、LINEを長期的な信頼関係づくりに活かしていきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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