こんにちは。
店舗仲介スペシャリスト トレジャーコンテンツの坂本です。
今日は、コロナの影響で、
飲食店を経営している企業に起きている変化についてお話をしたいと思います。
その変化とは、「出店の傾向が変わったよ!」ということです。
千葉県浦安市、居酒屋居抜きの1階店舗物件がありました。
本案件は転貸の物件で、貸主は不動産業者でした。
私は、この不動産業者の担当者と仲が良く、今回の募集に至るまでの背景を聞く事が出来ました。
こちらの物件、実は、、、前テナントは夜逃げの状態だったそうです。
異変を感じて担当者が現地を見に行ったときには、すでに全く営業していない状態でした。
おそらくコロナの影響でしょうね。
借主に連絡をしても繋がらず、敷金を全額没収して、強制解約のような状態だったそうです。
このような経緯があったため、飲食で使う備品関係などが全て揃っていて、すぐにでも営業が始められる物件でした。
具体的な場所はお伝え出来ないのですが、最寄り駅から徒歩2分の路面1階の物件。
人通りも多く、家賃も高くない、居抜き(造作無償)という好条件がそろっています。
通常であればすぐに決まってしまう優良物件ですが、コロナの影響でしょう。なかなか興味をもってくれる方がいませんでした。
飲食店の居抜きの為、別の飲食店様に借りて頂くのがベストなのですが、
なかなか該当者が見つからず、、、リーシングにはとても苦労をしました。
およそ100件の飲食店様をピックアップし、電話で紹介するも、
「今は出店出来ない」
「コロナがどうなるか分からない」
という声が多く、なかなか興味をもってもらえません。
しかし、こういうタイミングをチャンスと捉えている会社も存在するわけです。
65社目の電話営業で、興味を持ってくれるお客様と出会えました。
しかし、元々弊社の顧客データに登録してあるそのお客様(A社様)の出店希望エリアは、
・都内で30坪程度の物件を探している
・スケルトン希望
・現状の出店店舗も、全て山手線沿線
というもので全く当てはまらないため、「断られるだろうな」と思っていたのですが、
内見をしたいとの依頼を受けました。
その理由を聞いてみると・・・・
コロナで
・都心の営業は厳しい
・出店費用を抑えたい
・郊外の店舗を探している
とのこと。
私がデータで管理している出店希望の条件とは、大幅に異なっていました。
つまり、「コロナで各社の出店傾向が変わっていた」のです。
環境が大きく変わって、自社のルールを変更していたのです。
皆様も、改めて各社に電話ヒアリングをして、出店のエリアや、ターゲットについて、
再度把握してみる事をオススメします。
ちなみに浦安市の物件は、A社様で内見をし成約させて頂く事が出来ました。
今では無事に店舗をオープンしており、都心の既存店以上に売り上げがあがっているとの事です。
出店は大成功でした。
私にとっても、駅近の路面店、居酒屋の居抜きという好条件下であっても、コロナ禍では出店を控える飲食企業は多いということが身に沁みました。
同時に、コロナ禍にあっても、積極的な出店をする企業はあるということも、よくわかりました。もしも、別のエリアで似たような条件の物件がでれば、次はもっと簡単に出展企業を見つけることができると思います。
こういった成功事例を増やし、各社と共有し、コロナが続く今の状況でも需要と供給をしっかりと見極める事で、「成功出来るんだ」という事を広めて行きたいなと感じております。
それでは、本日はここまで。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。