みなさんは、不動産営業にどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「大事なのは物件だから、担当者にはこだわらない」という人もおられるかもしれませんが、お客様に安心して契約していただきたいですね。

リビン・テクノロジーズ株式会社が2019年にアンケート調査をした結果を元に、不動産営業に対するお客様のホンネを解説します。

不動産営業に興味のある方はもちろん、営業部門に関わっておられる皆さんの参考にしていただけると嬉しいです。

不動産事業者のイメージ

出典:リビンマッチ調べ(https://www.lvnmag.jp/column/lvn_research/25933/)

アンケートによると、「しつこい」「強引」「多忙」というようなネガティブなイメージを持っている人が多い反面、「地域に詳しい」「コミュニケーション能力が高い」「知識が豊富」「気配り上手というようにポジティブなイメージを持っている人がいることがわかりました。

次は、実例やアンケート結果を交えながら、なぜそのように感じたのかという理由を5つご紹介します。

①口が達者

「口が達者」という印象を持っている方は、全体の約半数にのぼります。

営業という職種柄、どうしてもこのようなイメージをもたれてしまうのは、仕方がないのかもしれません。しかし、「不動産事業者とのやり取りでイヤだなと思った行為」の調査によると提案内容の違いや、伝えるべき情報を伝えていなかった場合に、このような印象を与えてしまうことがわかります。

不動産事業者のイメージ

②しつこい・強引・怖い

〜体験談〜

(女性/20代)

気になる物件があったので問い合わせたら、立て続けに何度も来店を急かすようなメールや電話がかかってきました。かなりしつこかったので別の不動産屋で探すことにしました。

(男性/30代)

マンションの購入や不動産投資の勧誘電話が職場にかかってきて困っています。何度も断っているのに、同じ会社からかかってくるため正直言って迷惑です。

このような経験をした人は、「しつこい」「強引」「怖い」という印象になってしまいます。

特に、賃貸よりも売買物件の方がこのような傾向が強いようです。毎月のノルマがあり、数字に追われる世界ではありますが、このようなやり方は、自分だけでなく会社の信用も落としてしまいます。

お客様のご迷惑になるような営業の仕方は、しないように心がけましょう。

③地域に詳しい

〜体験談〜

(女性/20代)

就職で初めて一人暮らしをすることになったとき、全く土地勘がなく、最寄り駅からの距離やセキュリティー面など心配でしたが、親身になり条件に合う物件を探してもらえました。

不動産営業は、まち(地域)のことを詳しく知っておく必要があります。お客様が希望する物件情報をたくさん提案するためには、最寄り駅からの経路、物件の周囲の状況、地域の特徴など、詳しい情報が必要となるためです。

お客様が求める情報にすぐに答えられるように、地域の情報に詳しければ詳しい方が、信頼されやすくなり、契約に繋がりやすい傾向にあります。

④知識が豊富

〜体験談〜

(男性/60代)

実家を売却することになり不動産屋に相談しました。様々な法律が絡んでいることを初めて知りました。書類を取り寄せるのに苦労をしましたが、無事に買い手がつき安心しました。

(女性/30代)

部屋の間取りや設備に関して、もっと詳しいことが知りたいと思い質問しましたが、ご存知ないとのことで、不安になりました。別の不動産屋さんで内見していた部屋を、別の不動産屋さんと契約しました。第一候補だっただけに、ガッカリしました。

不動産営業には、土地や建物、民法に関する知識が必要です。例えば、不動産の売買仲介の場合は、不動産を買いたい人に対してニーズに合った物件を紹介するのが基本です。しかし取り扱う対象は土地や建物、ビルなど広範囲に及ぶため、相応の知識が求められるでしょう。

また、ローンや権利移転といった分野にも関わるため、金融や法律、税務といった知識も不可欠です。不動産の賃貸仲介営業であれば、物件や設備に関する知識なども求められます。

資格がなくても仕事はできますが、宅地建物取引士や管理業務主任者などの資格を取得することで、お客様への信頼度も高まります。

⑤コニュニケーション能力が高い

〜体験談〜

(男性/40代)

物件を探しに行ったのですが、担当者が無愛想でした。こちらの要望も聞いてくれず、高圧的な態度を取られ、とても不快でした。

(女性/30代)

不動産屋さんに良いイメージがありませんでしたが、笑顔で対応してもらったので、安心して契約することができました。

コミュニケーション能力の高さは、不動産営業に限らずどの職種にも言えますね。

株式会社営業ハックがおこなったアンケート結果によると、営業職に携わる人自身も、顧客目線になると、コミュニケーション能力が必要と感じていることがわかります。

営業実態調査~営業スキル編~
出典:株式会社営業ハック「営業実態調査~営業スキル編~」(https://hiroshi-sasada.com/others/press-release/)

最後に、株式会社AlbaLinkがおこなった、お客様が信頼できる不動産営業担当者についてのアンケート結果をご紹介します。

1位「正直・誠実な対応ができる」

2位「親身・丁寧な対応ができる」

3位「マナー・身だしなみがよい」

顧客に向き合うときの「正直さ」「丁寧さ」を重視している人が多くなっています。「誠実で熱心に対応してくれる営業担当者」なら信頼できると感じている人が多いようですね。

誠実で熱心な対応ができ、知識や情報量が豊富な人が「信頼できる不動産営業」という印象を受けるお客様が多いということがわかります。

信頼できる不動産営業者の特徴
出典:Alba Link 不動産総研
(https://wakearipro.com/trusted-real-estate-salesman-characteristics-ranking/#toc1)

マイナスイメージの多い不動産営業ですが、お客様に真摯に向き合い「あの人にお願いしてよかった」と思っていただける営業を目指していただきたいです。

お読みいただきありがとうございました。

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