こんにちは。
不動産会社の管理を増やすプロフェッショナルの新井昭光です。
自社サイトは、ポータルサイトに備わった「検索システムと集客力」を自前で用意しなければなりません。サイトに訪れてもらう努力を、すべて自分達でやらなければならないのです。
今回はその、「サイトに訪れてもらう努力」の中で、”キーワード”についてお話しします。
サイトへの訪問数を増やす目的でSEO対策は必須ですが、多くの不動産会社が「間違ったSEO対策」をしています。
その一つが「キーワードの選び方」です。
SEO対策とは、あるキーワードで上位表示させることなので、最初にキーワードを選ぶ必要があります。
その時に「〇〇市 賃貸」とか「〇〇(駅) 賃貸」のようなキーワードを「上位にさせたいキーワード」として選んでいます。それがSEO対策の目的になっています。
でも、これは間違いです。
お客様は、もっと細かなキーワードで探しています。
たとえば、
「〇〇市 デザイナーズ ペット可 2LDK」のようなキーワードです。
これを「スモールキーワード」などと呼んでいます。
確かに賃貸住宅を探し始めた当初は、「〇〇市 賃貸」などで検索するかもしれません。
でも、何度も検索するうちに、自分の希望条件をキーワードに使った方が、探している物件が見つかることに気が付くのです。
あなたの自社サイトに掲載されている管理物件のひとつを選んで、その部屋を探しているお客様が使うと思われるスモールキーワードを使って、GoogleかYahoo!で検索してみてください。
5番目以内に表示されれば、SEO対策は合格です。
でも、ほとんどSUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトが占めているのではないでしょうか?
同じことを別の視点から見てみます。
SEO対策のもう一つの間違いは、「トップページ」にお客様を集めようとしていることです。
最初にお客様に見ていただきたいのはトップページではなく、物件の詳細ページです。
100歩譲っても、お客様の希望条件に合った物件一覧のページです。
決して、トップページではありません。
物件の詳細ページをグーグルの検索結果の上位に表示させるには、スモールキーワードに対してのSEO対策なのです。
では、どのように物件詳細ページを
スモールキーワードで上位表示させれば良いのでしょうか。
重要なのは三つです。
一つ目は、「使用するキーワード」です。
物件登録をするときは、備考欄やセールスポイントなどに、お客様が使用するキーワードを意識して使うようにしてください。
もし物件詳細ページをシステムに頼らず「手作り」しているのでしたら、スモールキーワードを多く散りばめるようにしてください。
二つ目は、「自社サイトで使用する検索システム」です。
反響の取れる自社サイトの第一条件はデザインやレイアウトではありません。
使用している「検索システム」です。
このシステムを選んだ時点で「反響が取れるかどうか」の多くの部分が決まるほどです。
だから検索システムは慎重に選ぶべきです。
そして、1年前に良かった検索システムが「今年も良い」とは限りません。それほど変化が早くなってきました。
物件登録のときにお客様が使用するキーワードを意識できたとして、
次はシステムが、そのキーワードでGoogleに選ばれるようなページを作成できなければなりません。このページが作られないと検索結果の上位に引っ掛かりません。
そのためのポイントは二つあります。
一つは「ページがGoogleに認識されること」です。
システム会社やSEO対策会社では「インデックスされる」と表現します。
1000件の物件を登録していたら、1000ページ全てが「インデックス=認識される」ようなシステムであるべきです。
ポイントの二つ目は「ページがGoogleに理解されること」です。
あなたが狙ったキーワードで、Googleが「このページはユーザーが求めているページ」と理解することが大事です。
具体的には、ページのタイトル、大見出し、メタタグと呼ばれるhtmlソース上の記述のことです。
ここに「狙ったキーワード」が上手く記述されるようなシステムであるべきです。
反響のとれる検索システムを選べば、これらのことは意識しなくてもシステムが自動的にやってくれます。
そして最後は、「被リンク数を増やすこと」です。
あなたのサイトがGoogleに認識され、理解されても、それだけで上位表示は万全ではありません。
その条件をクリアしたライバルサイトは多くあります。
「良い検索システム」を選んで、物件登録に「キーワードを意識する」ことは多くのライバルでも出来ます。