管理を増やす手順 オーナーアプローチの実務 その②

こんにちは。
不動産会社の管理を増やすプロフェッショナルの新井昭光です。

オーナーにアプローチするときに、確認しておくべき「3つの基本的な考え」があります。

1つ目は、「管理をお願い」するのではなく「賃貸管理という商品」を買っていただく、ということ。

2つ目は、「一般媒介」や「オーナーの言いなり」で預かってはいけない、ということ。

3つ目は、最初から「人」が行くのは効率が悪い、ということです。

今回のコラムでは、2つ目の「一般媒介」や「オーナーの言いなり」で預かってはいけない、ということについて、お話しします。

1つ目の「管理をお願い」するのではなく「賃貸管理という商品」を買っていただく、ということについて、お話ししている前回のコラムはこちら

2.「一般媒介」や「オーナーの言いなり」で預かってはいけない

管理契約をとるために、以下のようなシナリオを描いていませんか?

「まず、一部屋の募集を、例え“一般媒介”でも受けて」
「決めた部屋だけでも管理させてもらい」
「そのうちに全部屋の管理まで持って行こう」

果たして、どれくらいこの通りに上手くいくのでしょうか?

もし、この方法だと、以前説明した「95%の入居率」が実現できませんね。
(「95%の入居率」シリーズはこちら

「オーナーの持つ秤(はかり)」のバランスを戻す提案や、「見せ方」と「貸し方」の工夫は、「一般媒介」では使えません。「その他大勢」と一線に並ぶのですから。

それでは、空室を埋めるのが難しくなります。

「一般媒介」で預かっても、あるいは管理を依頼されても、「空室を決めなければならない」という使命は同じです。

しかし管理物件なら、空室を埋めるための「あなたのノウハウ」をオーナーに提案できますし、近隣の業者を「客付け」の応援隊として使えるのです。

結果が、まったく違うものになることが分かりますよね。

頑張ってオーナー訪問を繰り返した結果、
「一般媒介」で30室を預かるより、例え3室でも「管理物件として」で預かれた方が、あなたの会社の将来にとって大きな価値があります。

そしてもう一つ、たとえ管理で預かれたとしても「オーナーの条件のまま」で預ってはいけません。

もし、空室期間が長期の部屋があったら、それは「秤(はかり)のバランスが合っていない」と何度も申し上げました。そうでなければ、前の業者がよほどサボっていた、ということになります。

ですから「そのまま」の条件で預かっても、短期に部屋を決めることは難しいはずです。

まず管理物件を預かるときは、「オーナーの希望賃料」を忘れて、「再査定」をしましょう。
その部屋の適正な評価を下すのです。

その査定額が「オーナーの希望賃料」と大きな差があったら、「正しい評価」と「見せ方」「貸し方」を提案して、説得する必要があります。

一般媒介で預からないことも、オーナーの「言いなり」で預からないことも、「簡単」なことではないですよね。私もよく分かっています。

とりあえず「一般」で預かる・・・・
とりあえず「そのままの条件」で預かる・・・・
これも選択肢です。
最初は、そこから入っていくのも「一つの」方法です。

でも、「95%以上の入居率」を堂々と誇れるようになったら、リードするのはオーナーではなく「あなた」であるべきです。

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