自社のリーシング力を強くする”ネット集客力”(後編)

こんにちは。
不動産会社の管理を増やすプロフェッショナルの新井昭光です。

賃貸管理を増やすためには「入居率を高く維持する」ことが不可欠です。
そのためには、自社の「リーシング力」を強くすることも同じく不可欠です。

「リーシング」とは賃貸仲介と同じ意味のように扱われていますが、私の認識はちょっと違っていて、「自社の管理物件のために、集客と案内と申込・契約すること」を「リーシング」と言っています。

ですので、そのための「ネット集客力」は、管理を増やすために外せないスキルです。

「ネット集客とは」という話は前編でしていますので、そちらをご覧ください。
前編はこちら

今回の後編では、2つのスキルをお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

まず一つ目のスキルは、「質」です。

物件データにおける質とは、
・写真(動画)
・間取図
・コメント(チェックも含む)

のことを示しています。

まず、写真は20枚以上掲載しましょう。
この話は、以前のコラムでも書きましたが、大事なことなのでもう一度確認しましょう。

「スーモ」などのポータルサイトでは、掲載枚数の上限がありますよね。
この枠を使い切りましょう、ということです。

「写真を20枚」というと驚くかもしれません。
確かに、それほど多く掲載している例は"あまり"見ませんね。
だからこそ、差が付くのです。しかも簡単に。

「20枚も何を載せるんだ?」と言うかもしれませんが、
ネット上で「なるべく多くを知りたい」と思っているお客様の身になってみれば、何だって見たいはずです。
外観だけでも4〜5枚、共用部分や共用の設備を含めれば7〜8枚は見てもらいたいカットがあります。室内も、各設備や収納など・・・・物件によっては、バルコニーから見える風景だって・・・・
そして、駅前や学校や公園や買物施設等の周辺の施設の写真も、お客様は見たいはずです。

昔は、
「情報を制限すれば反響につながる」と言われていました。
今は、
「情報を多く公開しないと選んでもらえない」のです。

間取図は、スキャナーで取り込んだものでなく、専用ソフトで作成したものが基本です。
ポータルサイトを眺めると、同じ間取りでも、様々な間取図を目にすることができます。
中には、派手な原色を多用したり、フォントに太文字やPOP体などが使われていて、見ていると疲れる間取図もあります。
担当者の好みに任せるのではなく、「お客様に見やすい間取図の標準」を決めるべきでしょう。

「こだわり条件」などに入れるチェックは、細かな項目でも、すべて漏らさずに入れましょう。

「セールスポイント」や「備考」などのテキストも重要です。
真剣に探しているお客様ほど、隅々まで読んでくれます。

字数の制限を守りながら、左から、重要なキーワードを並べるようにしましょう。
人もシステムも、最初に目に入る左側のキーワードを重要と認識する傾向があります。
どんな語句を選ぶかは、この物件を探しているお客様が、検索時に使用するキーワードがポイントになります。

お客様が「そのキーワード」を使ってGoogle等で検索したとき、あなたの登録したページが上位に表示される可能性が高くなります。

もう一つのスキルは、「量」です。

掲載物件の数は多いに越したことはありません。
ただし、物件掲載数の「総数」ではなく、「新規登録数」を目標にしてください。

1ヶ月の登録数とか、1週間の登録数とか。
それを、100件、300件、500件、と掲げて下さい。

総数を目標にしてしまうと、古い物件を更新して数を維持することができるので、反響と結びつきません。数の目標は「新規登録物件」とするべきなのです。

ポータルサイトは、高度な検索システムと集客力を持っています。
このシステムは、お金さえ払えばすべての賃貸管理会社が享受できます。
あなたが他の会社に差を付けることができるのは「物件データだけ」です。
その優劣は、「スピード」と「質」と「量」で決まります。
これらを、許されるコストの範囲で効率よく行えるように、社内のオペレーションを組み立てましょう。
特に意識することなく、日常業務の中で「当たり前にこなせる」ことが大切です。

ここまで、二つのスキルをご説明してきました。
実は他にも「自社サイト」についてのお話もあるのですが、、、

こちらは次回にしましょう。
ここでは、「SEO対策」などのお話をしていきます。お楽しみに。

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