こんにちは。
トレジャーコンテンツ、不動産利益創出人の小林憲人です。
突然ですが、質問です。
あなたのサービス(商品)は何ですか?
お客様は、何があなたのサービス(商品)だと思っていますか?
私が実際に体験した話をしましょう。
先日、私は妻とお寿司を食べに行くことにしました。
どこのお店がいいかと探していたところ、某高級ブランドの器とコラボしているお寿司屋さんを発見。
特定のコースを予約すると、そのブランドの器でお寿司が食べられるとのことでした。写真を見る限りお寿司も美味しそうでしたし、器も美しく、素晴らしいものでした。
お寿司屋さんと器がどうやってコラボに至ったのかも気になったのでここに決定。
webサイトで確認したところ、電話でしか予約できないようでした。
私はすぐにお店に予約の電話をしました。
私「webに出てたブランドコラボのコース料理で○○日に予約したいのですが」
店「その日はもうないよ」
私「、、、わかりました。他の日であれば空いていますか?」
店「、、、。無言」
私「あの、すみません、他の日であれば空いていますか?」
店「、、、。無言」
私「あのー、聞こえてますか?日にちを」
店「なに?日にちを変えたいの?」
なんと、こんな調子です。
電話口に出た人がとんでもなく無愛想だったのです。声にやる気もなく、口調は乱暴です。
普通ならこの時点で予約することを止めるところですが、私は逆です。
むしろ、こんな対応のお店がどうやってブランドとコラボするに至ったのか。
がぜん興味が湧いてきたので、私はなんと別のコースで予約をしてみました。
当日、不安と好奇心を胸に、お店を訪れました。
雑居ビルの5階。ふらっと立ち寄るタイプの店ではなさそうです。
しかし、中に入ってみるとお店の内装はとても綺麗。
店内は空いていたので、カウンターの握り場の目の前に座らせてもらえました。
どうやら今日は大将が握っているとのこと。
すぐに、お寿司が出始めました。
う、うまい!
ネタも、シャリも握りもバッチリです。
大将も徐々に話し出してくれました。気さくでいい人です。
旬の寿司ネタから、どの店で修行したのか、
ブランドとのタイアップはどうやったのかという話まで色々と聞かせてくれました。
そして、コース中ごろに入った時に驚きの発言があったのです。
大将から
「お客さん、こないだブランドコラボので電話くれた人?」と。
「え?あれ、大将だったの?」私は思わず口にしてしまいました。
それくらい、電話口と今の印象が違ったのです。
電話口の人は声も暗くて、不愛想。
とてもじゃないが、目の前で機嫌よく寿司を握っている人と同じ人とは思えません。
電話でもこんな感じで対応してくれればいいのに。
大将と話した限りでは、悪気があってそんな対応をしている感じではなかったので電話口だとそうなるのでしょうか。それとも虫の居所が悪かったのでしょうか。
真相はわかりませんが、結果として私は良くない印象を持ってしまったわけです。
私は今回のような特別な興味を持たなければ来店していませんでした。
そのくらい残念な対応だったのです。
しかし、私にとって寿司は期待以上のクオリティでしたし、大将との会話も含めてお値段以上の楽しい時間を過ごせました。
とはいえ、寿司屋に至るまでの体験で「話のネタになりそう」(寿司だけに笑)
と思う私のような好奇心旺盛な変な人以外が、このお寿司屋さんを予約すると思いますか??
答えはノーだと思います。
ここからが重要です。
つまり、
お寿司屋さんのサービスはお寿司を握るところからでは無い
ということです。
お寿司を食べよう、と見込み客が思ったところからサービスが始まっているのです。
不動産会社で言えば、
部屋を探そう、と見込み客が思ったところからサービスが始まっているのではないでしょうか。
さて、冒頭の質問に戻りましょう。
どこからがあなたの提供するサービスですか?
この問いをじっくり考えてみると、売上を上げる新しい方法が見えてくるかもしれません。
本日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。